いい音はやっぱり正確

各ピッチが基本周波数になった時に、そのピッチがどれだけずれているか、そんな記録を見られたら、その日その日のちょっとした差とか、楽器のバランスにもっと気がつくんじゃないかと思って、戯音鏡にピッチの詳細な目安を追加してみました。

オレンジと灰色の点がそれです。

上下に50セント分の幅を持たせているので、真ん中のラインが正確なピッチで、上へ行くと高め、下だと低めという具合に。

まあ、さすがというか、無名ながらこのHAL LEONARDのトランぺッターの正確な事。

ちなみにクリフォードブラウンもものすごい正確で、その中で低め、高めを効果的に使っているのがよく分かりました。

試しに私のI Loves You, Porgyを解析してみたところ、解析するまでもないのですが、意外な事にin B♭のラの音(真ん中のA4)がしっかりした音程で出ている事を発見。ただそこを境に、下は低め、上はどんどん高くなっている。下は間違いなく悩みの種のソの音を低くしようと言うのに引っ張られていて、上はよく音程が把握できていないから、高く、もっと高く、できるだけ高く、みたいになってしまっている。そのせいで高いラの音を出す時、間違ってシが出てしまっている。