スタッカートの判別

 例えばシンコペーションを演奏する注意として、最初の八分音符をスタッカート、続く四分音符はダイナミックアクセントでというのがあります。

(良い例:上記IMSLPのリンクより)

(悪い例上記IMSLPのリンクより)

 スタッカートは”はっきりと”と音楽で習った気がするのだが、Wikipediaには次のようにある。

Staccato
This indicates that the note is to be played shorter than notated, usually half the value, the rest of the metric value is then silent. Staccato marks may thus appear on notes of any value, thus shortening their actual performed duration without speeding up the music itself.

 下手すると強く吹くと勘違いしていたのだが、そうではなくて、短く演奏して(通常は音価を半分にして)後に残る静かさとの対比を強調するようだ。

 だとすると、四分音符のスタッカートは、八分音符とどう違うのだろうか。さらにややこしいのは、八分音符のダイナミックアクセントとはどう違うのだろうか。

 スタッカートは、四分音符がぶつりと切れた状態。音が突然静かになるのではっきり聞こえる。ただし、強くは吹かない。

 こう考えると判別はできそうだが、明瞭度のような指標を作らないと難しそうだ。

 マルカートやフェルマータもアーバンに出てくる。曖昧なアーティキュレーションは無機質なトレーニングで評価できないので、人間が判別すべきだろう。スタッカート、ダイナミックアクセント、クレッシェンドやデクレッシェンドはアーバンで重視されているのでなんとかしたい。