標準とは迫り来る壁で囲まれた部屋に留まろうとする試みか

日本でいうと元禄時代、お犬様綱吉の頃、ド・モアブルが逃亡したイングランドで博打の確率計算をしていて見つけたというベルカーブ(彼を偏差値のグラフの開祖と言ってもいいかもしれない)。

試行回数をnとすると、五分五分(標準的)といえるのは、中心から1/2√nの距離に収まる、面積で言うと全体の約7割になることを発見した。

つまり、nが大きくなると、ゆるやかではあるが、ベルが細く高くなっていく。

これを人口で考えよう。

1万人の分布なら、中心からの距離は、1/(2√10000) = 0.005、100万人なら0.0005だ。

そうすると、人口が増加するとき、標準でい続けようとすると、まるで迫ってくる壁に囲まれた部屋にいるような窮屈さを感じないか?

例えばこれを、「ベルカーブのおり」と声に出して読んでみましょう。

多少すっきりしない?