生きる

db4o2007-09-20

今日は、毎月のコラムの原稿締め切りだというのに、どうも手につかない。というのも、明らかに、それは昨晩見たDVDのせいだ。なんだか頭の中がもやもやする。

遅ればせながら、黒澤監督の名作、「生きる」を見た。事あるごとに人から薦められてきたような気がするが、なんかばかにして見ようとは思わなかった。30を超え、多少センチメンタリズムが出てきたのか、うかつに見たらこの始末だ。

写真は私が購入したもので、なんと6000円もした。豪華版というのではなく、標準でこれのようだ。しかし一緒に入っている解説書は素晴らしい。宮崎駿監督や落合信彦氏らのコメントを読むと、もっともやもや度がまして、「生きる」を味わえる。もっと安ければ学生が・・・、というような気もするが、結局これを見るのは30超えたおじさんだろうから、まあ妥当なところなんだろう。

50年以上も前に作られた映画だということのみならず、こんなにジパングな映画を、世界が賞賛したということに驚くと共に、なんとなく日本人として誇りに思う。傑作は、時代も国境も越えるのか・・・・。なんて余韻に浸りながら、気晴らしにラッパでも吹いてくるか。