下を向いてラッパを吹くマイルス

db4o2006-08-08

マイルスデイビスがトランペットを吹いている姿を想像すると、そうです。あの、下を向いて吹いている姿です。普通トランペットを吹いている人を見ると、胸を張って前に向かって、いやむしろ少し上に向かって行儀良く拭いていますよね。下を向いて吹くのって、いわゆる良くない例なわけです。

ところで、マイルスの音って、太いのに繊細なんですよね。かつて球場で吹かれた応援ラッパにしろ、いわゆるトランペットの音って、なんか耳につんときますよね。うるさいんです。マイルスの音って音量を上げてもうるさくない。

今日もトランペットの練習をしていたわけですが、45分あーでもないこーでもないと、マイルスの音に遠いなあと思いつつ、いつものように試行錯誤をしていたわけです。唇も脹れてきたし少し休憩しようと椅子に座り、マイルスのまねをして下に構え、軽く吹いたら、これだ!と思ったんです。ラッパの鳴りが決定的に違うだけでなく、倍音の移動や息継ぎもしやすい!マウスピースとは上唇だけが接点になっていて、下唇はそこに適度に添えられているだけ。こうすることで上唇にまったく力が入っていないので、鳴るわ鳴るわ。下唇はマウスピースに押し付けらていないので、息継ぎや若干のポジションチェンジで真ん中の倍音を調整できる。

この吹き方だと、下を向いたほうが吹きやすい。

とはいっても素人の発見。しかしこれは気持ちいい!明日は最初からこれがやれたら本物だ、夢じゃない!しかし明日は台風接近。負けるもんか!