マイルスの自由な音程と超正確な音程

どれだけ出せる音を自由に使っているかがよく分かります。G5(F5 in C)なんかもう最後には70セントぐらい高くなって、G♯になってますからね。ただ、E5とB5(それぞれD5,A5 in C)の正確な事。このテーマ部分は、トランぺッターが、マイルスの一番好きな曲でよく上げるとこで、観客が「イエー」って叫んじゃうんです。ちなみにそこはB5を突き刺した後です。

平均律が悪いんじゃなくて、そのまましか吹けないプレイヤーが悪いんでしょうね。今ついに分かったのは、これが聞きたい、これを吹きたい、それがジャズが好きな理由だってことです。ただ、どうも、50年代とか60年代とか随分遡らないと、こういう音が聞けなくなってしまったは残念です。