音階練習を楽しくする

db4o2009-11-05

音階練習がうまくなれば、曲もうまくなる。どうして気がつかなかったんだろう。

音階練習のいいところは、私のような音痴にとっても、相対的に音が分かりやすいことです。
音階というのは、人工的に決められたもので、元々はその国、地域に独自の音階があったのだそうです。
Wikipediaで音階を見ると、いろいろ載っています。

でも共通していると言えるのは、オクターブという概念です。
科学的に言えば、440Hzのラの倍の周波数である880Hzが1オクターブ上のラですが、
そんなことを言わなくても、人間には1オクターブを認識する能力が備わっているようです。
だから、誰でもドレミファソラシドなら分かります。
ただそれは絶対的な基準を持っていないので、相対的で、ドが実際にはレの1/8音上だったりします。
もしドがレだったとすると、それはDメジャーのキーです。
そうやって半音を含めて全部で12の音から始まるメジャーな音階を練習するのがメジャーの音階練習です。

音痴というのは、毎朝ぶっ壊れるピアノのようなものです。
だから毎朝調律しなくちゃいけません。そうしないとひどいことになります。

でも音程は音階練習の1要素に過ぎません。
あと、リズムとボリューム(音の均一性、アーティキュレーション)があります。


ところで、昔の人はこのオクターブという感覚を、単なる周波数としては捉えていなかったようです。
不完全な光として色を取り出したニュートンは、虹の色を7色と定めました。
彼は光にも音階の真理が宿っていると考えました。
写真はニュートンのカラーサークルで、Fを頂点にして時計回りに音階と色を当てはめています。

このカラーサークルに対抗したのは、ゲーテでした。
1810年に出版した色彩論の中で、科学的なニュートンとは違った、昔ながらの光と陰の方法で説明を試みました。
また、それよりちょうど100年後、カンディンスキーが誕生(白)と死(黒)で色彩を論じました。


さらに100年後、2010年、色彩論にどんな新しい試みがなされるのでしょうか?