db4o2009-04-01

スプリングじゃんがらを食べおわると、店を出て、事務所へはすぐには戻らず、何気なく三省堂へと足を向けた。ドアを開けるとすぐ目に飛び込んできたのは小林アナウンサーの本だった。そういえばフリーになるとか言ってたな。しかしさして興味もなく、新刊を眺めていた。そこに飛び込んできたのが、「差分」(写真)だった。

「違いが分かるデータベース」というのを明確に掲げて動き出したのが昨年1月。「違い」とか「分かる」ということについては、私はパブロフの犬と化している。

そしてどうやら、先輩がいたようである。「差分」プロジェクトは4年目にはいっている。

自分の中で何かが形作られてきている。でも何かはわからない。時々、ヒントは与えられる。その少ないヒントを手がかりに、果たして何が出てこようとしているのか。

そういった状況の中で、「差分」は、3月31日にふさわしいヒントを与えてくれた。

aとbの差分には、aにもbにもない新しい情報が含まれている


創り出すのは私たちだ。感覚的、具体的に、ありありと。

「違い」とは、違いの内容ではなく、そこにぽっかりと空いた空白にこそ意味があるのだ。