ユダヤ人と日本人

ユダヤ人博物館に行ってきた。

ガラスとスチールを使った近代的な建物にはいると、順路がないのに驚く。全部見たいんだったら、一番上の3階からがいいですよという助言で一番上からにした。

ユダヤ人の女性と一緒に行ったので、歴史や文化などを教えてもらおうと思ったのだ。

羊皮紙を使った、でかい巻物を3階ではみかけるのだが、それはいろいろな教えが書いてある経典のようなもの。これは手書きでなければならず、一度でも間違ったら書き直しだという。

「ヘブ」というのがそこに書いてある言語で、なんだかイスラムのほうの言語に見え、句読点がひとつもないそうだ。

「ヘブ」は法律の記述のように、ある記述が他の記述に依存しているので、それらを関連付けて理解するのがものすごく難しい。いわゆる読解力か。空気や行間を読むのではなく、論理的なもの。

さらにヘブはその弾圧の歴史の影響もあってか、基本的に読み書きの言語だという。

ということで、この異常に難解なヘブで書かれた巻物を小さいころから学ぶと、問題解決能力の強烈な基礎ができあがるそうだ。

下の階に降りていくと、不遇の時代にあってもユダヤ人の人生の豊かさに驚かされる。特に余暇の学問を皆が積極的にやっていて、女性の活躍が目立ち、まるで現代のよう。

さて、このようなユダヤ人の素晴らしさが学べる施設がドイツにあることに改めて驚く。日本人には出会わない場所だし、いろいろ学ぶこと、共通点の発見などすごくためになる。

チャーリーポイントまで行ったら、足を伸ばしてみるのもいい。