おふくろの味

db4o2007-10-07

かまどさんが我が家にやってきた。かまどさんは、”火加減いらずでまるでかまどで炊いたような「本物の味」のご飯が炊き上がります”という優れもの。

かまどさんを買うとついてくる料理帳の最後のページで、佐藤隆介さんというライターがこんなことを書いている。

「薪の竈で炊いて、お櫃に移したご飯」の美味しさは筆舌に尽くし難い。しかし、いまどきそんなこと不可能じゃないかと不貞腐れる人が多かろう。「伊賀焼きかまどさん」を知らない不幸な人たちだ。


そして、

究極の美味しいご飯が食べたいなら、米の銘柄や産地をうんぬんする前に、まず自動炊飯器を捨てて然るべし。ただし・・・、かまどさんにも一つだけ難点がある。あまりのご飯の美味しさに、ついつい食べ過ぎてしまうのだ。やんぬるかな。


と締めくくっている。


が、驚く無かれ、これは大げさではない。とにかくうまい!かまどで炊くご飯ってこんなにうまいものかとびっくりした。そして何より火加減いらずなのがありがたい!

このかまどさん体験を通じて考えさせられるのは、おふくろの味だ。かまどさんにお米をいれて20分、火をつけて約14分、そして蒸らしに約20分。この間、腹が減って待ちきれない子供の頃の気分を思い出した。こんな時、うまいご飯を出してくれるお母さんは、子供にとっては神様だ。うまいご飯があったら、お母さんには逆らわないわな。そう考えると、”自動炊飯器を捨てて然るべし”というのは、結構いいかもしれない。

しかしこのかまどさん、重い。今回買ったのは3合炊きだが、3.5Kgある。となると、洗う役割は夫かも。