オープンナビ

db4o2007-07-06

ナビ研(既にこういう名称の団体が存在していたのでNG)オープンナビ作ろうかと思ってます。

将来登場するカーナビは、そうだな、3から5年後には、果たしてどうなっているでしょうか?結構すごいものになっていると期待しています。5年を超えるような長いトレンドと、既に利用可能な最新技術を眺めると、ある程度可能な範囲が見えてきます。

まず、長いトレンドというのは、User Generated Contentsやプロサンプションという言葉で表現されるようなもので、メーカーがアプリケーションを完全にコントロールするのではなく、ユーザーがどんどんアプリケーションやコンテンツを作り上げていってしまうものです。i-modeのようなものから、XBox、最近ではセカンドライフ任天堂が発表したWiiWare、さらにはそれらを活用したGoogle Adwordsのような広告まで、そのバリエーションはいろいろあります。

次に利用可能な最新技術ですが、北米では、音声ラインでデータのやり取りをしたり、ケータイとBluetoothでカーナビが会話するような、通信技術が多く開発されています。ナビゲーションというよりも、より音声や通信と連動した仕組みが普及しています。また、欧米では、高価な車載型のカーナビは好まれず、安価なポータブルなデバイスが人気です。TomTomというのは最も普及しているサービスです。自動運転の研究開発も進んでいて、DARPA Ground Challengeでは今年2007年、Urban Challengeというレースを開催し、自動運転の自動車でロサンゼルスからラスベガスまで、市街地を60マイル走るというすごいレースをします。私が話を聞いていたときには、どうやって道路上に横たわる人を、乗り越えていい障害物と見分けるんだ、とかいろいろトラブルが予想されていたので、すごい面白そうです。ただこれは3から5年で市場に出るようなものではないでしょう。(写真は去年の砂漠レースから、Javaのマークついた車)

以上のことを考えると、ポータブルでオープンアーキテクチャのカーナビというのが、何らかの形で登場してくると考えていいでしょう。例えばiPhoneで予定表を管理しておいて、自動車に載ったらホルダーにセット、カーナビと連動して、今日の予定を地図で表示してくれる。ランチに立ち寄って気に入ったレストランをブックマークし、後でブログで紹介することも簡単でしょう。また、道路も更新できるので、仲間同士で地図に無いお気に入りスポットを共有することもできます。

地図データという思いっきり標準的でないレイヤの上に、抽象化されたモデルを置き、柔軟なナビゲーションアルゴリズムを実装する。上のような将来像をイメージしつつ、こういうプロジェクトを立ち上げようと思っています。そして年末には、NAVTEQ(日本で言うゼンリン)のLBS Challengeに出場し、あわよくば優勝できたらな・・・。