湿った、優しい音
ソの音を松島さんの音と聞き比べるたびにその湿った感じと優しさに本当に驚く。それでいながら密度がものすごい濃い感じなので、やわなイメージじゃなくて、むしろセンチュリーがゆっくり走っているような感じだ。例えばマイルスデイビスの64年のライブ、マイファニーバレンタインの中の音だと思ってもらうといい。いわゆるスムーズジャズ系とは違って、太くて男っぽい。
なんとなく分かってきたことがあって、
- おなかの支えに頼ること、唇をあーでもないこーでもないしていたらおかしいと思ってよい
- 下唇も良く鳴らすこと、息の鋭い流れは上唇だけでなく、上も下もバランスよく鳴らすようにイメージする
- 正しい音程で歌うこと
- チューナーを使うな、チューナーが正しくても音がおかしければ意味がないので、耳を鍛えるべし
ということだ。
それから技術的なこととして、レとド♯で第3スライドをしっかり使うこと。素人なりに、この音は結構重要なところにいると思うので、ずっこけないようにしたい。
音をよく聞くことは難しい。自分の耳の問題と、場所によるエコーの効果が大きいからだ。正しいアドバイスをもらいながら、いろんな場所で吹いてみることを、粘り強くやるしかない。それと、録音して後で聞くことも効果的らしいので、早速やってみよう。