Multitasking Virtual Machine

db4o2006-08-19

最近MVM(Multitasking Virtual Machine)についてよく耳にします。Java One Tokyo 2005で、Multitasking VMs: More Performance, Less Memory(プレゼン資料へリンク)というセッションがあったので参加したときには、まだまだ将来の技術なんだろうなと思っていました。ただ、QUALCOMMがMVMを実装したチップセットを出荷すると今年の6月2日に発表したのを皮切りに、実際にMVMを検討する話を聞くようになり、どうやら将来の技術ではなく、十分使える技術らしいということが分かってきました。

MVMというのは、複数のJavaアプリケーションを同時に実行するときに、パフォーマンスを向上させ、メモリ消費を抑えるVMのことです。従来一つのアプリケーションを実行することしか想定しなかったデバイス向けのJ2ME環境でも、いよいよ複数のアプリケーションを同時に実行したいというニーズが高まっています。そのとき、より効率的なソリューションとして、このMVMがクローズアップされています。今のところ、CLDC環境ではまだまだヒープ領域の消費が大きいのですが、CDC環境では面白いソリューションになりそうだと聞いています。

さて、db4oはMVM上で実行可能かということについては、可能なはずです。理由は、MVMの設計コンセプトで、全てのJavaアプリケーションが実行可能なことを掲げているからです。考えてみればもっともですが、もし次世代のプラットフォームで動かないアプリケーションがあったら、とくにケータイなんかは大問題ですからね。