Direct From DELL

db4o2005-12-26

さて、今年を振り返る前に、大好きな「Direct from DELL」をまた読んでみました。なるほど!と思うところはページの角を折ってマークをつけるんですが、今回はマークの無いところに感心することが多く、まあこれはポジティブに解釈すれば、自分が成長した証しょうか(英語力もアップ!?)。

とにかくシンプルですね。

①顧客の好みをよく知っている
②自分ができることを知っている

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③①と②がマッチするものを提供する

とかくコンピューター業界では、専門用語や宣伝文句、何か新しいと言われるものでごったがえしていますよね。専門家同士では、何かわっと言わせる新しい考え方をぶつけあいますよね。”顧客がそれを望んでいるか”という最も基本的な態度を失うことがいかに簡単なことかは驚くほどだというのも耳が痛い話です。

①がいつのまにか、「顧客が欲しがるだろう」という空想になり、しまいには「欲しがっているはずだ」という根拠の無い確信につながってしまう。

この本が普遍的に思えるのは、PCで成功した過程を話すだけでなく、大事なのことは上の3つのことを、絶えず皆が自問自答する文化を築き上げることだと言っていることにあります。

初期のAT互換機はコンポーネント間の相性も非常に悪かったはずで、一台のPCは理想とは程遠かった状態で、それでも売れるという事実とその理由を徹底的に追求していったその姿勢、リーダーシップのすごさは想像もつきません。

実際には”不確実な”ことだらけの現実を、”確実なこと”をシンプルに実行して突き進んでいくこと。シンプルなはず、なんだけどな・・・。