ポリモーフィズムと継承の真価

Michael Blaha氏の「Object-Oriented Modeling and Design with UML」を一から勉強し始めました。最終的にはODBMS.ORGのeditorであるBlaha氏に協力をいただいて、この本の中で使われているモデルをdb4oで実装するチュートリアルを作りたいと思っています。

さて、オブジェクト指向とは?、という最も基本的な概念を再考したとき、ポリモーフィズムと継承は無くてはならない要素です。ポリモーフィズムによってオペレーションの呼び出しを一般化し、継承によってそれらの実行されるメソッドを決定していくことで、コードの再利用性を高める、という非常に根本的な考え方に衝撃を受けました。

RDBMSはデータと振る舞いが別々に存在しているので、データ構造と振る舞いの構造を別々にメンテしなくてはいけないが、オブジェクトデータベースでは1つでメンテできる。Blaha氏のこのODBMS観に、何か大きな可能性を感じます。さすがGEの研究所で様々な開発に携わってきた方なので、1つ1つじっくり読んでいくと、ものすごく手ごたえを感じます。

果たしてどのようなアプリケーションが、オブジェクトデータベースによって大きな生産性向上を見込めるのか、徐々に解き明かしてチュートリアルを整備していこうと考えています。


javaと.NETにネイティブなオープンソースのオブジェクトデータベース
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