田舎のおばあちゃん

db4o2010-11-29

先日久しぶりに行った赤坂の文教堂で時間をつぶしていると、おなじみの「ジャズ批評」の脇に「思想としての音楽」があった。最初は全く気に留めずSax and Brass Magazineとかそういうのを片っ端から読んでいたんだが、どれもあんまり面白くない。スウィングジャーナル風のJazz Japanもいまいちだ。そんなこんなで読むものが無くなり、しょうがなく手に取った「思想としての音楽」の巻頭対談は次のものだった。

ポップと退屈ー退行の時代の批評
菊池成孔vs片山杜秀

専門家がどんなにありがたがっても、別におれはいいと思わない、という時代。専門家から見たら子供でしょうが、自分の意見を持っているかどうか、自分の感覚を持っているかどうか、そういう見方をすると専門家のほうが子供に見えたりする。

”ところが、田舎にツアーに出ると何にも知らない人が来る。田舎のおばあちゃんとかが、とにかく音楽が好きなんだと。聴いて「ああ、よかった」と拍手して”

一番日本でよく知っている人が、ど素人が「いい」と思う素直な感想を受け入れつつある。これって素晴らしいことですよ、きっと。