公園音楽

先日ほぼ日で取り上げられていた、

「人間とは、子どものことである」について。

の感想などがまとめられています。

トランペットを練習するようになってから20年ぶりぐらいに公園へ行くようになりましたが、公園には大人がいないなあ、と思ってきました。物理的におっさんとかおばさんがいないんじゃなくて、外回りの営業で疲れたおっさんや工事現場から出てきた職人が休んでいても、一生懸命大人ぶった大人がいないんです。

これは公園で楽器を練習するときにもあてはまって、たぶんロックなんかやったら一発で苦情が来て練習禁止になると思います。なんか現代のお金を取る音楽全般に言えるんですが、閉じた箱の中で特別な経験を与える、そういうものが現代の音楽だと思います。特別だから閉鎖的。大人の音楽。

時々ジャズは難しいと言います。ただ私の師匠の松島啓之に言わせれば、難しく考えれば難しいし、簡単に考えれば簡単だと言います。あーなんかややこしいなあと思ったとき、甥っ子の事を思い出します。ピアノを弾いて、笛をくわえて歌を歌っています。もちろん全部即興演奏。確かにひどいもんですが、もう笑っちゃいます。私もラッパで無茶苦茶に参戦。結構好きなジャズもそうですよ。柔道みたいに、最初と最後のテーマで服装を整えるだけ。その間ときたら・・・。

音が本物なら、まあなんでもいいんじゃないでしょうか。音が本物で、閉じていなくて、公園に合う音楽。縦割りのカテゴリじゃなくて、そういう風な公園音楽が私は好きです。

あ、ちなみに昨日から青山公園ではAPECの警備が始まりました。数人のおまわりさんに囲まれての練習は、なんかちょっといやです。