愛すべき敗者の国 日本

マドリードに住んでいる友達から様子を聞いている。テレビで見たサッカー代表がパレードしたのはどの通りだとか、それはあのハンバーガーを食べた場所かとか、今日になってもスペインカラーで沸き返ってパーティー、ビールの大騒ぎだとか、そういうことを。

スペインは失業率が随分悪いという話が出るが、それはあれだけ南米から移民を受け入れた結果の数字だと考えれば、むしろ立派だとさえ思う。たぶんその辺の印象は実際行ってみた人にしか分からないかもしれない。ニュースや数字はそういう生の情報は伝えられないから。

スペインは貧富の差が激しい。ただ南米の国でもそうであるように、みんな元気にやっている。金持ちも隠したりしない。

どういうわけか、スペインには遺伝子の奥深くに秘められたドアで通じている気がする。遥か彼方の記憶。祖先が、山脈を超え、砂漠を超え、ジャングルを超え、日本までやってきたのかもしれない。

考えてみればたいした臆病者だ。

The Country For Cowards. Lovely and Peaceful My Country.