db4oとJXTAを使った次世代P2Pアプリケーション

P2Pと聞くと、従来はコンシューマー向けで、ゲームなどでの利用が主流でしたが、その特徴を活用していくつかの大きな課題を解決することで、これまでになかった、自律的なノードから構成されるダイナミックな仮想ネットワークを構築することができます。これは物理的なネットワーク構成の制限を打破しながら、非常に安全なネットワーク構築が可能なため、ビジネスから軍事目的まで多様なシステム構築の可能性を秘めています。

サンマイクロシステムズが手がけるJXTAプロジェクトは、従来のP2Pアプリケーションの課題となっていた以下の問題を解決するものです。

  • 相互運用性
  • プラットフォーム非依存

また、従来のP2Pの仕組みが比較的安定したネットワーク構成を仮定していたのに対し、JXTAは"fluctuated topology"、流動的なネットワーク構成を想定しています。

そしてこういった条件を活用することができるアプリケーションには、たくさんのチャレンジが待ち受けています。例えばデータについても、事前に定義するという従来型の手法ではなく、以下の機能が要求されます。

  • 未知のデータ交換・共有
  • 未知のデータの表示
  • 競合データの処理
  • ゼロメンテナンス

実装レベルでは、データをオブジェクトと考えた場合、これがいかに困難な課題かがわかると思います。例えばリレーショナルデータベースのスキーマの定義やオブジェクトマッピングなどでは実現不可能でしょう。しかしオブジェクトデータベースであるdb4oは、このような要求を満たす最短距離にいるといっても過言ではないと考えています。JXTAが要求する次世代P2Pプラットフォームを、db4oJXTAのコンビで実現できる日はそう遠くないでしょう。


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