ジャルディネリからバックへ

db4o2007-06-05

なんとか腹式呼吸ができてきたので、ようやくまともにマウスピースやアンブシュアのことを考えられるようになってきました!まず第一弾として、マイルスフリークの私がこよなく愛していたジャルディネリのビンテージマウスピース、マーチンオールドコミッティーと(見た目の)相性がいいのですが、これをひとまずあきらめて、バックの3Cに乗り換えです。ついでにケリーの透明マウスピース(3C相当)も購入。

ここいらで、これまでつかんできたポイントを一旦整理しておこうっと。

1、腹式呼吸:どうも途中から肺呼吸だかなんだかわけわからなくなったりしていたのだが、そもそも腹式呼吸に対する理解が欠如していた。「腹式呼吸」でGoogleで検索していろいろ見たところによると、肺呼吸は吸うことに優れているが、吐くことをコントロールすることができないとのこと。一方腹式呼吸は逆で、吐くことをコントロールすることができるそうな。そこで大事なのが、肺で吸って、腹や背中に押し込んで、横隔膜を下げて、みたいに考えていたのだが、実際には腹付近の容積をぐいっと広げる、そうすると横隔膜もぐっと下がり、肺に空気がすっと流れ込む。そうするとあとはそれを緩めることで空気が出て行くわけだ。

2、マウスピースの当て方と姿勢:ジェット気流をよどみなく噴出させるには、いい姿勢と正しいマウスピースの当て方が必要です。ここではいい姿勢は省いて、マウスピースの当て方について。一般論として、日本人は上の歯が出ているので、真ん中に当てるとラッパは下を向きます。ここからの微調整が厄介なんだけど、松島さんによると、マウスピースが当たった状態で、上下の唇がまっすぐであることが大事だそうです。上唇を多くすると高音が出やすいけど、音が薄っぺらく、低音が出にくなり、バランスを崩すからです。個人的に今調子いいのは、鼻から上唇のラインを垂直にして(こうすると少し下を向く感じになり)、上下の唇の真ん中にマウスピースを当てる感じです。こうすると、ラッパは正面を向きますが、下唇はマウスピースに触れるぐらいの位置になり、しっかりあたりません。ただもともと下唇の下に空気が入らないように締め上げる(上に押し上げる)必要があるので、その状態で締め上げると、マウスピースががっちりセットされる感じになります。そして、この状態を変えないこと。特に高音部で締め上げたりすると、音が悪い上だけでなく、せっかくセットした形がどんどん崩れてしまう。

3、舌の動き:音程は舌だけでコントロールする。1と2が出来ていれば、これが可能になる。もちろんそれをサポートする周辺の動きはありますが。

4、腹で歌う:微妙な表情を出すには、微妙な腹式呼吸によるコントロールが不可欠!オペラのようなつもりで、腹で歌おう!特に高音部では、これができていないと、結果的に唇を締め上げたり、上唇だけで音を出すようになり、厚い音が出なくなるので、調子が悪い時はこれを再確認するとよい。

・1から4全てがうまくいかないとうっとりする音にはならない!

6/13 アパチュア補足

ここ3日間の晴天のおかげでかなりラッパが吹けた。なんかアパチュアのいいイメージがつかめたのでメモしておこう。

  1. 上唇は一切力を入れないで、マウスピースを当てる。下唇はマウスピースからはみでるぐらい。そして角度を下に向けて、上下の唇にたっぷり浸かるような感じにする。
  2. 下唇の左・右下を締め上げて、遊びをなくす。マウスピースを下唇にもセットするとちょうど上下の真ん中になる。
  3. 実際に腹式呼吸をして空気が通る時に、上唇の左・右上を締める。

こうすると、空気の通り道が固定される。これまでは遊びが多すぎたせいで、音の立ち上がりの悪さ、乾いた音、リップスラーが遅い、高音で力(息や唇の緊張)が必要だったと思う。とにかく松島さんのような、まっすぐで密度がものすごい濃い音を聞いて、それを目指して試行錯誤してつかめてきた。