東京電力はよくやっている

3号機から煙が出ている最中に言うのもどうかと思いますが、「東京電力はよくやっている」と、そういえば誰も言っていない(少なくとも私は聞いていない)ので、ここでひっそりとですが言います。

東京電力はよくやっている


例えばカリフォルニアにある2つの原発は、その付近ではM6.5までの地震しか発生しないという想定で、M7.5までしか耐えられるように設計されていないことが発表されました。M9クラスの地震が環太平洋地域で発生している今日では、カリフォルニアも例外ではありません。このように今回の地震を受けて、世界中の原子力発電所で大幅な耐震設計の見直しが開始されています。

世界の原発にとって、今回の災害は設計の限界を超えるものです。そしてそれに対して、女川原発や第二原発は安全に停止されましたし、第一原発も、重篤な被害を出さず、なんとか停止へ向けて進んでいます。非常用のディーゼルが動かない、燃料が無い、水素爆発する、震度5クラスの余震が頻発し放射能レベルが高い中海水注水作業をしているわけです。しかも直後は大津波警報の中での作業でした。

4号機の使用済み燃料プールにヘリから水を入れようしたとたんの出来事ですが、がんばって3号機もなんとかお願いします。今回の一連の不測の事態のすべてが、結果はどうあれ、将来何十年にも亘って世界中で検証/参考にされるような大仕事。がんばれ、原発作業員!