Dog and Poka

60年代にジャズファンがぶっ飛んだという感覚、それってこういうことだったりしない!、というアルバム。

ノルウェーとブラジルがミックスした超クールで熱いサウンドをどうぞ。

Dog and Pokaのホームページin Englishはこちら
http://www.dogandpoka.com/index.php?id=3
*ダウンロードしたzipファイルを解凍してできたフォルダは、そのままiTunesでアルバムとしてライブラリに追加できます

まず1曲目の0:26、いきなり後ろで熱くなるドラムに笑ったら、このアルバムが今年一番になることうけあいです。

そんなにマニアじゃないよという人には、まず3曲目なんてどうでしょう。


ちなみにこのドラマーはRodrigo B. De Oliveira。Boo, db4o, Unityでプログラミング言語の天才デザイナーとして知られるブラジル人です。

絶対誰も信じない、どうして#OWSが起こったかについて

db4o2011-10-23

まずはこのコメントを読んでほしい。

"I can't say much for the factual basis of 'how we got here', but this is definitely one interesting view/take on it.
I sometimes wonder to what degree each of the recent movements (Tunisia, Egypt, Libya, and now the U.S.) has inspired each other to not put up with the oppression of the status quo. It would certainly warm my heart to know that such different groups from such different backgrounds can inspire the other simply through a common feeling of not wanting to put up with so many unpunished injustices. I think if that were the case, this would be the first time in the history of humanity for this to have happened (at least on this scale).
Or, perhaps a more objective, eagle eyed historian might conclude each movement really was a 'stand alone complex'." ~ Hacker News


”実際「どうしてこうなったのか」についての事実関係はよく知らないけれども、確かにある見方としてはありだと思う。
時々思うのは、一体どの程度、最近の個々の出来事(チュニジア、エジプト、リビア、そしてアメリカ)が、結局のところ長いものに巻かれることに甘んじず、お互いに刺激し合ってきたのかということだ。それぞれ異なる背景を持つグループが、これ以上は不正を見過ごさないぞという共通の思いを通じてお互いを刺激し合ってきたとしたら、いい話じゃないか。本当にもしそうなら、これって人間にとって史上初めてのケースなんじゃないだろうか(少なくともこの規模で)。
でもひょっとしたら、もっと鷹の目を持つ客観的な歴史学者が、それぞれ「複雑な個別の事情」で起こっただけだと結論付けるかもしれないけどね。”

ん?何かそんなにすごい出来事が現在進行しているのをご存じない?だとしたらこれをおすすめします。

絶対誰も信じない、どうして#OWSが起こったかについて
Nobody Will Ever Believe How We Got Here #OWS

はっぴーピープル

"Gross National Product measures everything, except that which makes life worthwhile." - Robert F. Kennedy

「GNP(国民総生産)が測れないものは何も無い。ただし、人生にとって意味のあるものを除いてだが。」 - ロバートケネディJFKの弟)

ギリシャのデフォルトの話で世界はぐらぐらしていますが、全く関係なく、先週末の群馬県みなかみ町は笑顔に包まれていました。こうして帰ってきた今も、みなかみの笑顔で帯電しているようです。

ロバートが言った事が正しければ、これはGNPには換算されず、されてもごくわずかで、大した事のないイベントだったということなのでしょう。

The New Economics Foundationは、イギリスロンドンにある、GDP/GNPなどの経済成長でない指標を提案して活動している団体です。

昨日そのNEFのStewartさんのこんな記事をみかけました。

The Four Horsemen of Economics
A global economic path that’s unsustainable, unfair, unstable, unhappy―need not neglect well-being

経済を牽引する4人の騎手
継続性がなく、不公平で、不安定で不幸せに向かう世界経済ーなぜ幸せを無視し続けるのか

Stewartさんは、アメリカで起きた住宅ローンから発生した金融危機、今回のユーロ危機、さらにはアフリカ東部で起きている悲惨な大飢饉まで、これらはすでに機能不全に陥った古い経済理論に基づいて世界経済が動いていることに根本的な問題があるとして、4つのおかしな力を挙げています。

1. Unsustainable

もし世界中の人がイギリス人と同じ生活レベルになるとしたら?

地球が4つ必要だそうです。アメリカ人なら5つ。

そうです。このままの生活を続けていたら地球はもたないんです。地球がもつように生活を変えるか、破滅に向かって突き進むか。

2. Unfair

20世紀初め、大富豪がまだまだ大勢いたあの時代でさえ、富裕層は約5〜7倍しか貧困層より裕福でなかったといいますが、現在ではそれが約75倍にまで拡大してしまっています。

そしてそれの何が良くないのかというと、社会犯罪の要因は貧困や仕事がないことではなく、この不公平だからと言っています。

3. Unstable

ここでは1906年にサンフランシスコで発生した火災のことを例に上げています。そこでは当時消火用の地下タンクが一カ所のタンクにつながっていて、そこから全タンクに水がいくような、非常に効率性の良い設計になっていたそうです。ところが地震でその中央のタンクが壊れてしまったために、全タンクが機能せず、大災害につながったそうです。

4. Unhappiness

発展途上国は言うに及ばず、先進国でも1/4が精神的なトラブルを抱えている現在、もう私たちは「はっぴーピープル」ではなくなっています。



Stewartさんは、こうした4つのおかしな力でなぜ世界経済が動いてしまっているのか、それは目標の間違いと、それに伴う達成度の計測の間違いだといいます。

イギリスの首相デイビットキャメロンの言葉、”economic growth was a means to an end, rather than an end in itself(経済成長は、それ自体が目的なのではなく、目的のための手段だった)”、はこうした変化に対応しようとする、非常に根本的な考え方の変化の現れだといいます。

それではどういう指標があるのか。Stewartさんは例えばこのような問いを投げかけています。

How much well-being can you achieve for each unit of natural resources?

これならすごかったですよ、先週末のみなかみ町は。ほとんどnatural resourceを使う事無く、食料や補給の水だけで、well-beingが町にあふれていましたから。

正しい目標を設定する事。そしてそのために妥当な数値を計測する事。それこそが今世界をおかしくしている何かを解決する道だと言います。

“Practical men, who believe themselves to be quite exempt from any intellectual influences, are usually the slaves of some defunct economist,” said John Maynard Keynes


おまけにNEFからもう一つ。

Ten reasons green people are happier

興味がある人は気長に追ってみましょう ~ ニュートリノ、サイバー戦争、メキシコドラッグ戦争

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JazzやImprovisation、アドベンチャーに関するいい購読ポイントも捜索中ですのでお楽しみに。

3.11に関する詳細レポート、明日の宇宙ゴミ予報、HappinessEconomics

3.11に関する詳細レポート

フクシマ:安全神話と地球科学の現実の間のギャップというレポートが出されました。科学の進歩に応じて修正されるべき前提がなぜ無視されてきたのか?取り返しのつかない事態が起こるまで見て見ぬ振りをしてしまう私たちについて。

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明日降って来る宇宙からのゴミ

明日、1/3200の確率でNASAの墜落衛星のかけらが頭に当たるでしょう。

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Happiness Economics

GDPは死んだのでしょうか。GDPの増大が国家の目的だった時代は終わるのでしょうか。だとしたら次の枠組みはどのようなものになるのか?一つの提案がHappiness Economicsです。

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何んでもいいからトピックをRSS購読してしまう話

db4o2011-09-18

トピックをRSSフィードで購読できないか、というのをやっています。

英語なんですが、例えば今ホットなのは、約500億円($535M)の税金を焦げ付かせて今月頭に倒産してしまったソーラーパネル製造企業、Solyndraの話です。

Solyndraの調査記事一覧

何がDeepかというと、ブッシュ政権オバマ政権との黒い噂的スキャンダラスな話と、グリーン技術が雇用を創出するという話にけちがついたということ、さらにはそもそもグリーン技術の商用化自体の疑問などにつながっています。

ちょっと視点を変えるとこんなフィードにもできます。

再生可能エネルギーの商用化に関する調査記事一覧

例えば他にも、先週シリコンバレーを賑わしたTechCrunchの話であったり、9.11後勢力を強めるイスラミズムやアラブスプリングと不穏なシリア関連、さらには幸せ(Happiness)といった漠然としたトピックまで、いろんなトピックがカバーできます。

一般的なトピックの認識というのはウィキペディアに反映されるという考えからトピックの粗さをウィキペディア(英語)と同じにしています。

こんな感じでGoogleリーダーに登録してみると、なんか私設情報部門を抱えたみたいで面白いです。

村上春樹のライティングスタイル

db4o2011-07-21

「売れる本が売れる」という話を聞いた事がありますが、ベストセラー以外で本を探すのって、大変です。あてもなくぶらりと本屋を散歩しているのは、地図を持たずにベネチアを歩き回るみたいで楽しいんですが、もう少し、たまにはその状態を何とかできないかとよく思います。

そんな時はAmazonで探すわけですが、ここでもよく売れているものがリコメンドされているので、数は多いんですが、ベストセラーと同じようなものだし、マイナーな本だとレビューも無ければリコメンドも無茶苦茶です。

そんな時使えるのが、BookLamp

BookLamp.org matches readers to books through an analysis of writing styles, similar to the way that Pandora.com matches music lovers to new music.

BookLamp.orgは、著者のライティングスタイルに応じて、読者を本とマッチングさせます。ちょうど音楽でPandra.comがやっているように。

こんな感じで使います。

1 著者名かタイトルで検索(例:Haruki Murakami)

2 1に該当するタイトルが出てくるので、探したい本で選ぶ(例:Dance Dance Dance)

3 2で選んだ本が解析されて、スタイルが同じ本がリコメンドされます

それで、Dance Dance Danceはどういうライティングスタイルかというグラフがこれです。

テンポ(Pacing)がいい会話(Dialog)が主体で、説明(Description)も多く、特にアクション(Action)もなく、薄っぺらい(Density)?

リコメンドの1番目、Mr. Maybe、のレビューをAmazon.comで見てみると確かにそんな感じです。

うーん、まあそういう感じだけど、ちょっと違うんじゃ、という気がしますが、たぶんRaymond Carverあたりもこういう分類で入って来るであろうと想像できるので、結構面白いかと。

ところで2008年に公開されたβ版のままなので、まだまだ本は少ないし、というか探したい本は無いと思った方がいい状態ですが、かなりの出版社と提携できているようだし、規模の経済が強烈に働くでしょうから、乞うご期待。